Copilot Studioで社内AIを自作する方法

ツール紹介

Copilot Studioとは、Microsoftが提供するノーコード・ローコードのAI開発ツールで、プログラミングの知識がなくても自社業務に特化したカスタムAIチャットボットや社内アシスタントを構築できるサービスです。

少し前の話ですが、製造業のお客様からこんな相談をいただきました。「うちの工場では、新人が毎回同じ質問をしてくる。マニュアルを渡しても読まないし、ベテランが対応するたびに時間が取られる」と。そこで試したのが、Copilot Studioを使った社内Q&Aボットです。社内マニュアルをAIに読み込ませてMicrosoft TeamsにQ&Aボットを展開したところ、よくある問い合わせの約7割が自動回答に変わりました。ベテラン社員は「やっと本来の仕事に集中できる」とおっしゃっていました。

AIに面倒な作業を引き受けてもらい、人間は得意なことに集中する。今回は、その一歩目に最適なツール、Copilot Studioの使い方をお伝えします。

現場太郎

社内ボットって、エンジニアじゃないと無理そうで…。プログラミングわからないと触れませんよね?

よしなか

それがな、Copilot Studioはほんまにノーコードやねん。日本語で「こんなボットを作りたい」って入力するだけで、あとはAIがやってくれんねん。エンジニアいらんで。

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Copilot Studioで社内AIは何ができるのか

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Copilot Studioを使えば、自社データを基にしたカスタムAIを構築できます。もともと「Power Virtual Agents」という名称だったMicrosoftのツールが2023年11月にリブランドされ、現在はAzure OpenAIをベースにした生成AI機能を搭載しています。2024年以降は「自律エージェント」機能も追加され、AIが自ら判断して処理を実行する高度な自動化も可能になりました。

私が「これは正直すごい」と感じるのは、「生成AI回答」という機能です。SharePointに保存されている社内マニュアル、就業規則、過去の議事録などのドキュメントをCopilot Studioに登録するだけで、社員からの「有給休暇の申請方法は?」「経費精算の領収書の上限は?」といった質問に自動で答えてくれます。AIが資料を読み込んで、その場で最適な回答を生成するわけです。

具体的な活用シーンとしては、以下のようなものがあります。

  • 社内FAQボット:人事・労務・経費のよくある質問を自動回答。総務や人事の問い合わせ対応工数を大幅削減できます
  • 製品・在庫案内ボット:営業担当が外出先からスマホで在庫状況を即確認
  • 新人オンボーディングアシスタント:入社手続きの案内を自動化して教育担当者の工数を削減
  • 顧客対応支援ボット:過去の対応事例から回答候補を提示し、オペレーターをリアルタイムサポート

Microsoft Teamsに直接組み込めるため、社員は普段のチャット画面でそのまま使えます。新しいアプリを覚えさせる手間がなく、現場への浸透率が高いのも魅力です。Power Automateと組み合わせると、問い合わせの自動チケット化や承認フローの起動なども可能になります。

社内AIボットはどうやって作る?具体的な5ステップ

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Copilot Studioでボットを作る流れは、思っていたよりずっとシンプルです。私がある小売業のお客様(社員35名)と一緒に取り組んだときも、最初のボットが動くまで半日もかかりませんでした。基本的な手順は以下の通りです。

  1. ログインCopilot Studio公式サイトにMicrosoftアカウントでアクセスする
  2. 新規作成:「新しいCopilotを作成」をクリックし、ボットの目的を日本語で入力(例:社内の人事・労務に関する問い合わせに答えるボット)
  3. 知識源の設定:学習させたいSharePointのURL、PDFファイル、Webページを指定する
  4. テストと調整:テストチャット画面で動作確認し、意図しない回答があれば資料を修正・追加する
  5. 公開:Microsoft TeamsやWebチャットとして社内に展開する
現場太郎

ステップが5つもあると聞いて、やっぱり大変そうで…。本当に半日で動くんですか?

よしなか

やってみたら一発でわかるけど、ほんまに半日もかからへんで。私がお客さんと一緒にやるとき、みんな「思ってたより全然カンタンやった」って言うんよ。まず手を動かすのが大事やねん。

コツは2つあります。まず、最初から完璧を目指さないこと。「よくある質問トップ10に答えられる」を最初のゴールにしましょう。次に、テスト段階でリアルな社員に使ってもらうこと。想定外の質問を早期に発見でき、精度を素早く上げられます。なお、Copilot StudioはMicrosoftのAzure環境内で動作するため、既存のMicrosoft 365のセキュリティポリシーがそのまま適用されます。社外にデータが出るリスクは極めて低く、個人情報を扱う業務でも安心して検討できます。

料金プランと、今すぐ試せる始め方

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Copilot Studioは、既にMicrosoft 365を使っている会社であれば、追加費用なしで試せる枠が含まれています。本格的に使う場合のプランは以下のとおりです(2026年6月現在の目安)。

プラン

費用(目安)

メッセージ数

Microsoft 365含有枠

追加費用なし

プランにより異なる

スタンドアロン

月額200米ドル/テナント(約3万円)

月25,000メッセージ

従量課金

0.01米ドル/メッセージ

上限なし(使った分のみ)

現場太郎

月200ドルって、中小企業にはちょっとハードルが高くないですか?

よしなか

Microsoft 365を使ってる会社なら、追加費用なしで試せる枠があるんやで。まず無料で動かしてみて、手応えを感じてから本格導入を考えたらええんちゃう?小さく始めるのが成功の近道やで。

先日ご支援した福岡の小売業では、シフト変更の問い合わせが月50件以上あり、店長に集中していました。Copilot Studioにシフト規則のPDFを読み込ませてTeamsボットを作ったところ、8割の質問が自動回答に変わりました。「やっと売場のことだけ考えられる。本当の仕事に戻れた感じがする」と店長はおっしゃっていました。これが私の言う、面倒な作業の自動化の本質的な効果です。

詳細はMicrosoft Copilot Studio公式ページで確認でき、30日間の無料トライアルも用意されています。また、社内AI全般の活用事例については、つむぎやブログもあわせてご覧ください。

ここで少し立ち止まって考えてみてください。毎日の問い合わせ対応や資料検索がすべてAIに任せられたとしたら、あなたはその時間で何をしたいですか?その答えこそが、あなたの「得意」と「好き」の入り口です。AIは仕事を奪う存在ではありません。雑務を引き受けてくれることで、人間は本当に価値を発揮できる仕事に集中できる。面倒な作業から解放された先に、あなたの本当の価値があると私は思っています。

まとめ

Copilot Studioは、ノーコードでMicrosoft環境に直結した社内カスタムAIを作れる、中小企業にとって今すぐ使える実践的なツールです。Microsoft 365環境があれば今日から試すことができます。「社内の問い合わせを自動化したい」と少しでも感じているなら、まず無料トライアルで一歩踏み出してみてください。難しそうに見えるだけで、やってみたら「こんなに簡単だったのか」と必ず感じていただけます。

Copilot Studioの導入支援や社内AI活用については、つむぎや株式会社にお気軽にご相談ください。社内全体にAI活用を広めたい方には、研修プログラムもご用意しています。累計3,400名以上に教えてきた経験から、あなたの会社に最適な進め方を一緒に考えます。

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