CopilotでExcel分析が変わった
先日、地元の製造業を営む社長さんとお話する機会がありました。「毎月の売上集計、担当者が丸2日かかっているんですよ」とおっしゃっていました。データを集めて、関数を組んで、グラフを作って、前年比を計算して……。その時間、今すぐAIに任せられます。
2026年4月22日、Microsoftが重大なアップデートを発表しました。CopilotのエージェントAI機能が、Excel・Word・PowerPointで正式リリース(GA)になったのです。特にExcelの数字が圧倒的で、エンゲージメントは+67%、新規ユーザー定着率は+50%、満足度はなんと+65%の向上。これは「使った人が本当に便利だと感じた」という結果です。詳細はMicrosoft公式ブログでも確認できます。
「Excelの分析なんて、専門家じゃないとできない」と思っていませんか。今のCopilotは、あなたが日本語で話しかけるだけで動いてくれます。
Excelの分析って関数とかVLOOKUPが難しくて、うちみたいな会社にはハードル高いですよね…。
それがな、もう関数覚えんでええ時代になったんやで。Copilotに「売上を月別に集計して前年比をグラフにして」って日本語で頼むだけでやってくれるんよ。
えっ、話しかけるだけでいいんですか?でもライセンスとか準備が大変そうで手が出せなくて…。
ファイルをOneDriveに置いてExcelを最新にするくらいやから、そんな身構えんでええよ。今あるExcelの中にAIが入ってくるだけやねん。新しいソフト覚えんでええのがありがたいやろ。
なるほど…毎月2日かかってた集計が短くなるなら、その時間で何をしたらいいんでしょう。
そこが一番ええ問いやねん。面倒な作業はAIに任せて、お客さんとの関係づくりや提案に時間を使う。やってみたら「なんやこんな簡単やったんか」ってなるから、まず一個試してみ。
ExcelのCopilotが「提案する」から「実行する」AIになった
従来のCopilotは「こうすればいいですよ」と提案するだけでした。でも今回のアップデートで大きく変わりました。Copilotが直接Excelの中で作業を実行してくれるようになったのです。
数式を作る。グラフを挿入する。データを変換する。しかも複数のステップを連続でこなす「エージェント型」の動き方ができます。Microsoftはこれを「Work IQ技術」と呼んでいます。AIがユーザーの意図を素早く読み取り、適切な行動を取れるようになった。つまり、「毎月やっているあの集計作業」をそのまま言葉で伝えれば、Copilotが代わりにやってくれる時代になったということです。
私はこの発表を見たとき、「ついに来た」と感じました。「提案する副操縦士」から「一緒に動く相棒」への進化です。しかもExcelという、すでに多くの企業が使っているツールの中で起きている変化です。新しいソフトを覚える必要はありません。既存の環境にAIが入ってくる。これが中小企業にとって一番ありがたい形だと、私は思っています。
企業の中で最も「手作業」が残っているのはExcelです。その場所がAIで変わる。これは経営者にとって、見逃せないニュースです。
明日から使える!Copilot×Excel実践3パターン
パターン1:チャットで指示する「Agent Mode」
Excelの右側に表示されるCopilotサイドバーに、日本語で指示を入力するだけです。たとえばこんな感じです。
「過去1年の売上データを月別に集計して、前年比をグラフで見せて」
これだけで、Copilotは自分でデータを解析し、適切なグラフを生成して、ワークシートに貼り付けてくれます。関数の知識も、VBAも不要です。毎月2時間かかっていた作業が、30分以内に終わります。
先日の製造業の社長さんにこれを実際に試してもらったところ、「えっ、これだけでいいんですか?」と目が丸くなっていました。その顔を見るたびに、私はこの仕事をしていてよかったと思います。難しそうに見えていただけ。やってみたら「なんだ、こんなに簡単だったのか」という瞬間が必ず来ます。
パターン2:セル内で使う「=COPILOT関数」
もっと面白い機能が、=COPILOT()という関数です。通常のSUMやIF関数と同じ感覚で、セルの中からAIに命令できます。たとえばこう使います。
=COPILOT("このクレーム内容を対応済み・未対応・緊急に分類して", A2:A100)
顧客アンケートの自由回答を自動でカテゴリ分類したり、100件以上のフィードバックを3行に要約したりできます。テキストデータを大量に扱う業務が劇的に変わります。しかも元のデータが更新されれば、分析結果も自動で再計算されます。これは正直、すごいと思いました。
パターン3:複数シートをまたいだデータ統合
複数のシートにある部門別データを統合して分析したいとき、通常はVLOOKUPやINDEX関数を組む必要がありました。これが初心者にとっての大きな壁でした。Copilotなら「営業部と製造部のシートを合わせて、商品別の利益率を計算して」と日本語で言うだけ。Copilotが自動でシートをまたいでデータを統合してくれます。
私が支援しているある企業では、この機能を使って月次レポートの作成時間を毎月4時間から45分に短縮できました。担当者の方が「この時間で別のことができますね」とおっしゃっていたのが印象的でした。
そう、空いた時間で何をするか。それが本当に大事な問いです。あなたが仕事の中で「これは自分にしかできない」と感じること、本当に得意なこと、好きなことは何ですか?面倒な集計作業が自動化された先に、あなたが本当にやるべき仕事があるはずです。
使い始めに必要な3つの準備
1. ライセンスを確認する
Copilot in Excelをフルに使うには「Microsoft 365 Copilotライセンス」が必要です(法人向けの有料アドオン)。Microsoft 365 PersonalやFamilyでも一部機能は利用できますが、エージェント機能や=COPILOT関数を含むフル機能は法人ライセンスが必要です。まず自社のライセンス種別を確認してみてください。コストが気になる場合は、無料で使える範囲から試すのがおすすめです。
2. ファイルをOneDriveかSharePointに保存する
ローカル保存のExcelファイルではCopilotが動きません。OneDriveかSharePointに保存されていること、かつ「自動保存」がオンになっていることが必要です。データはMicrosoft 365環境内で処理されるため、外部ツールを使うよりも情報漏洩リスクを低く抑えられます。セキュリティ面でも安心して導入できる点は、中小企業にとって大きなメリットです。
3. Excelを最新バージョンに更新する
古いバージョンではCopilotアイコンが表示されません。Excelのリボンに「Copilot」のアイコンが表示されていれば準備完了です。表示されていない場合は、まずExcelのバージョン更新を試してみてください。導入後の使いこなし方や社内展開のステップについては、つむぎやのAI研修カリキュラムでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
面倒な集計・分析作業はAIに任せて、あなたはお客様との関係構築や新しい提案、戦略的な判断に時間を使う。それがつむぎやの考える「AIを活用する本当の意味」です。効率化は目的ではなく、手段です。その先にある「好きと得意で社会貢献する」という姿を、一緒に実現していきましょう。
累計3,400名以上の方にAIを教えてきた経験から断言できます。最初の一歩を踏み出せば、必ず「なんだ、こんなに簡単だったのか」と思います。まず1つ、試してみてください。あなたの仕事は、必ず楽になります。
AI導入についてのご相談はつむぎや株式会社までお気軽にどうぞ。