AIクリッピングでショートを量産する方法
長尺動画をAIで自動的にYouTube Shortsに変換することとは、録画済みのセミナー・インタビュー・解説動画などからAIがハイライトを自動検出し、縦型ショート動画として書き出すプロセスのことです。台本も編集も、今はAIがほぼ肩代わりしてくれます。
先日、毎月2時間のウェビナーを開催されているセミナー講師の方から相談を受けました。「YouTubeに載せたいけど、編集する時間も予算もない」というお悩みです。でも今は、その2時間の動画から5本のショートを切り抜いて公開するまで、30分もかかりません。今日はその具体的なやり方をお伝えします。
既存動画はショートに変換できるの?AIクリッピングの現実

AIクリッピングツールとは、長尺動画のURLを入力するだけで、AIが視聴維持率の高そうな箇所を自動で検出・切り抜き・縦型フォーマットに変換してくれるサービスです。2026年現在、動画編集スキルがなくても誰でも使えるレベルに達しています。「動画はあるのに活用できていない」という方こそ、今すぐ試してほしいジャンルです。
unite.aiの2026年調査による主要ツールの比較です。
ツール名 | 主な特徴 | 料金目安 |
|---|---|---|
Submagic | 98.8%のキャプション精度、48言語対応、B-roll自動挿入、Magic Clips機能 | 無料プランあり、有料月$12〜$41 |
Klap | YouTubeのURLを貼るだけで自動クリッピング、多言語字幕対応 | 月$23〜$63 |
2short.ai | 高視聴維持セグメントを自動検出、SEO向上のトランスクリプト生成 | 無料プランあり、月$10〜$50 |
Quso | クリッピング+スケジュール投稿+アナリティクスの一体型 | 月$29〜(ユーザー報告で月9倍の時間短縮事例あり) |
私が特に注目しているのがKlapです。YouTubeのURLを貼り付けると、AIが動画の中から「ここがバズりやすい」と判断した箇所を複数切り抜いてくれます。字幕も自動生成される。動画編集ソフトを開く必要すらありません。これは正直すごいと思います。今まで「編集が大変だから」と眠らせていた動画資産が、一気に活用できるようになります。
2026年はYouTube公式AIも本格活用できる時代に
2026年5月のGoogle I/Oで発表されたGemini Omni統合により、YouTube Studio内でAIによる台本生成・リミックスが直接できるようになりました。「Ask YouTube」という対話型検索機能では、今バズっているネタをリアルタイムで探し出せます。外部ツールを導入する前に、まずYouTube公式の新機能を確認してみることもおすすめです。
ChatGPTとCapCutで「1時間3本」を実現する実践手順

長尺動画がなくても、一からショートを量産できます。ChatGPTで企画・台本を作り、CapCutで編集するだけのシンプルなフローです。慣れれば1時間で3本のショート動画を仕上げることが現実的に可能になります。
Step1:ChatGPTで10分のうちに1週間分のネタを揃える
以下のプロンプトをそのままコピーして試してみてください。
「動画編集の初心者向けに、失敗しないPC選びのコツを教えてください。ターゲットは30代会社員。フック(最初の2秒)・共感・解決策・オチの4構成で、60秒以内のショート動画台本を作成してください。」
台本が1本できたら、すぐに「この構成で別テーマを5つ考えて」と追加指示します。PC選び→マウス選び→モニター選び、という水平展開がAIは得意です。10分で1週間分のネタが揃います。口調の指定も効果的で、「関西弁で辛口な批評家のように」「やさしいお姉さんのように」など、チャンネルのキャラクターに合わせて指示するだけで自分らしさが出てきます。
Step2:CapCutの自動キャプションで編集時間を9割削減する
台本をもとに撮影したら、CapCutの「自動キャプション」機能を使います。音声を認識して字幕を自動挿入してくれるので、以前なら30分かかっていた字幕入れが2分以内で終わります。私自身この機能を使い始めてから、動画1本あたりの編集時間が約3時間から20分に短縮されました。
撮影時はCapCutの「テレプロンプター」機能が便利です。台本を画面に流しながら撮影できるので、何度も撮り直す手間がなくなります。スマホ1台で企画から公開まで完結するのが、今の時代のショート動画制作です。
一点だけ確認しておくと、YouTubeショートの基本スペックは9:16縦型・最大60秒・推奨解像度1080×1920px。最初の3秒で視聴者の約70%がスキップするとも言われており、冒頭のフックがとにかく命です。「このスクロールを止める一言は何か」だけを考えて、冒頭を作ってください。
面倒な編集をなくした先に、あなたの本当の仕事がある

効率化は手段であって目的ではありません。動画編集という面倒な作業をAIに任せた先に、あなたにしかできない仕事がある。この視点を忘れないでほしいのです。
法人向けAI顧問の森本洋平さんは、DifyというノーコードAIツールを使って、キーワードを入力するだけで5分でショート動画を生成できるアプリを自作しました。このツールを活用して8チャンネルを運営し、累計5,000万回再生を達成しています(出典:日経リスキリング、2025年9月)。
私がこの事例で注目するのは、再生回数よりも「何が可能になったか」という点です。森本さんはAI講師として、猟師として、コンサルタントとして——編集の雑務をAIに任せた結果、自分の得意なことに時間を使えるようになった。面倒な作業を自動化した先に、本当にやりたい仕事が待っていた。これがつむぎやの伝えたいことの本質です。
一つ聞かせてください。あなたが「これなら誰にも負けない」と思う得意なこと、ありますか? その得意を世の中に届けるために、毎日の動画編集が邪魔をしているなら、今すぐAIに任せていい。
累計3,400名以上にAIを教えてきた経験から言えること——使い始めた人が口を揃えるのは「もっと早く使えばよかった」という一言です。難しく考えすぎないでください。まず一つのツールを触ってみれば、「なんだ、こんなに簡単だったのか」と必ず思います。
長尺動画のAIクリッピング(Klap・Submagicなど)と、ChatGPT+CapCutによる一から作るフローを組み合わせれば、YouTube Shortsの量産は今日から始められます。2026年からはYouTube公式のGemini Omni統合も活用でき、ハードルはさらに下がっています。行動した人だけが、「世界が変わった」と実感できます。
動画コンテンツの自動化を社内で進めたい方、何から始めればいいかご相談したい方は、ぜひつむぎや株式会社にお気軽にご連絡ください。AI活用の研修カリキュラムでも、動画制作の自動化ワークフローを取り上げています。一緒に、あなたの得意が輝く時間を増やしていきましょう。