スプレッドシートAI関数で集計自動化

AI活用Tips

スプレッドシートのAI関数とは、セルに文章で指示するだけでAIが集計・分類・要約を代行してくれる、Googleスプレッドシートの新機能です。

「AIって聞くと難しそう」と思っている方こそ読んでほしい内容です。この記事では、毎日ブログの分析データや業務資料をスプレッドシートで扱っている私自身の体験も交えながら、集計作業をAIに任せる具体的な方法を紹介します。

この記事のポイントをスライドでも解説しています

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スプレッドシートのAI関数とは?何ができるのか

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正式名称は=AI()関数です。2025年6月25日にGoogleが正式発表し、Googleスプレッドシートのセルに「=AI("実行してほしいこと", 対象範囲)」と入力するだけで、Gemini が文脈を理解してテキスト生成・分類・要約をしてくれます。当初は英語のプロンプトのみでしたが、2025年8月のアップデートで日本語を含む7か国語に対応し、現在は日本語の指示でも問題なく動くようになっています。

利用にはGoogle WorkspaceのBusiness Standard以上のプラン、または個人向けの「Google AI Pro」「Google AI Ultra」への加入が必要です(Google Workspace Updates公式発表より)。無料の個人アカウントでは基本的に使えない点は覚えておいてください。

  • テキスト生成:データをもとに広告コピーやメール文面を作成
  • 分類:問い合わせ内容やアンケート回答をカテゴリ分け
  • 要約:長い自由回答やレビューを一行に圧縮
  • 抽出:文章の中から日付や金額など必要な情報だけを取り出す

ただし通常の関数とは挙動が違う点に注意が必要です。参照元データを変えても結果は自動更新されず、セルを選んで「更新」ボタンを押す必要があります。IF関数などの中に=AI()を組み込む「入れ子」の使い方もできません。さらに一度に処理できるのは200セルまでという上限もあります(アイレット株式会社の検証ブログより)。

現場太郎

えっ、関数って言われると身構えちゃいます…プログラミングみたいな知識、必要なんですか?

よしなか

それがな、SUM関数と同じ感覚で書けるんよ。「=AI」って打って、あとは日本語で「これを分類して」って書くだけやから、そんな身構えんでええで。

現場太郎

日本語でそのまま指示していいんですか?てっきり英語じゃないとダメなのかと思ってました。

よしなか

昔はそうやってんけど、2025年8月のアップデートで日本語もバッチリ対応したんよ。今は普通に日本語で指示出せるで。

集計作業はどこまで自動化できる?

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結論から言うと、単純作業としての「分類してから集計する」という工程はほぼ丸ごと任せられます。数百件のデータ一覧に=AI()で自動分類のカテゴリ列を作り、そのままピボットテーブルで集計すれば、手作業なら半日かかっていた仕分けが数分で終わります。

アイレット株式会社が公開しているブログでは、プレスリリースの内容を「導入事例」「新サービス」「イベント」などのカテゴリに=AI()で自動分類し、報告資料作成の手作業をなくした活用例が紹介されています(アイレット株式会社の公式ブログ)。まさに「集計のための下準備」をAIに任せる典型的な使い方です。

集計そのものをもっと直感的にしたいなら、画面右下の「探索」機能や、サイドパネルのGeminiに「地域別の平均売上は?」と話しかける方法も有効です。データの並びから自動でピボットテーブル案やグラフを提案してくれるため、関数を書かなくても集計のイメージをつかめます(findanomaly.aiの解説より)。2026年4月には空欄セルを選ぶだけでシート内やWeb上の情報から意図を汲み取り自動入力してくれる「Fill with Gemini」も追加され、集計用のマスタ表を作る手間そのものが減ってきています(Google Workspace Updates)。

私自身、先日ブログのアクセスデータをスプレッドシートにまとめる際に=AI()を使ってみました。閲覧数が伸びたページのタイトルを「ノウハウ系」「ニュース系」「事例系」に自動分類させたところ、いつもなら小一時間かかる仕分け作業が5分足らずで終わり、正直「え、もう終わり?」と拍子抜けしたくらいです。この浮いた時間を、次の記事の企画や読者への語りかけを考える時間に回せたのが一番の収穫でした。

現場太郎

便利そうですけど、うちみたいな数人の会社でもそんなに使い道あります?数字もそんなに多くないし…

よしなか

むしろ小さい会社こそ効くと思うで。アンケートの自由回答とか、問い合わせメールの内容整理とか、地味やけど時間食う作業ほどAIに向いてるからな。

現場太郎

なるほど、量より「地味な繰り返し作業」がポイントなんですね。

よしなか

そうそう。件数が少なくても、毎月同じ作業を手でやってるならそれだけで自動化する価値あるで。

ツール選びと注意点:Gemini以外の選択肢は?

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Googleスプレッドシート標準の=AI()以外にも、用途に応じて検討したいツールがあります。特にExcelとGoogleスプレッドシートを両方使う会社や、数万行規模のデータを扱う会社は、標準機能だけでは物足りないケースもあります。

ツール

対応環境

特徴

料金目安

Gemini in Sheets(=AI関数)

Googleスプレッドシートのみ

標準搭載、日本語対応、一度に200セルまで

Business Standard以上、または個人はGoogle AI Pro。上限解除は追加のAI Expanded Access(月額$30/ユーザー)

GPT for Work

Excel/Sheets両対応

最大100万行の一括処理、GPT・Claude・Geminiをタスクごとに選択可

無料トライアルあり

LlamaIndexのスプレッドシートエージェント

Excel中心、大企業向け

監査法人などが数百ファイル規模の表を自動整形・突合

プライベートプレビュー(要問い合わせ)

会社の数字を扱う以上、どのツールも「データの保存先」「AIの学習利用の有無」は契約前に必ず確認してください。特に無料プランや個人向けツールは、入力データがモデルの学習に使われる設定になっている場合があるため注意が必要です。また=AI()で出した分類や要約は便利な反面、精度にばらつきもあるため、経営判断など重要な用途に使う前には必ず人の目でひと通り確認する運用にするのが安全です(findanomaly.aiの解説でも同様の注意が指摘されています)。請求書処理などほかのAI-OCR活用についてはつむぎやブログでも紹介していますので、あわせてご覧ください。

現場太郎

色々見てたら結局お金かかりそうだなって思っちゃいました…

よしなか

標準のGeminiやったらGoogle Workspaceに入ってたらほぼ追加費用いらんで。まずは今持ってるプランでどこまでできるか、触ってみるのが一番安上がりやと思うわ。

面倒な集計や仕分け作業をAIに任せられるようになったからこそ、私たちは「本来やりたかった仕事」に時間を使えるようになります。データを右から左に動かすだけの作業はAIに譲って、あなたが本当に得意なこと、好きなことは何でしょうか。一度立ち止まって考えてみる価値があると思います。

スプレッドシートのAI関数は、決して大企業だけの道具ではありません。むしろ日々の集計に追われがちな中小企業ほど、効果を実感しやすい機能です。まずは=AI()を一つのセルで試してみることから始めてみてください。

スプレッドシート業務の自動化を社内に定着させたい方、活用方法を体系的に学びたい方は、つむぎや株式会社にご相談ください。関数の使い方から業務設計まで一緒に整理する研修もご用意しています。

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