ConfluenceをAI化する社内Wiki術
ConfluenceにAIを入れると何が変わるのか?

Confluence AIナレッジベースとは、社内Wikiとして使っているConfluenceに人工知能を組み込み、キーワード検索ではなく自然な質問文で必要な情報に一発でたどり着けるようにする仕組みのことです。
結論から言うと、変わるのは「探す」という行為そのものです。従来のConfluenceは情報を溜め込む倉庫でしたが、AIを載せると倉庫が受け答えしてくれる同僚に変わります。ページのリンクを10件並べられて自分で読み込むのではなく、AIが該当箇所を読んでそのまま答えを出してくれるようになるからです。
AI活用の知見を発信するGBaseが2026年に公開したガイドによると、日本企業300社を対象にした2025年の調査で、適切なナレッジベースを導入した企業は情報アクセスにかかる時間を平均80%削減できたという結果が出ています(GBase「ナレッジベース完全ガイド2026」より)。私自身もブログの下書きや調査で、AIに情報を探させる場面が毎日あります。ファイルを開いて目を通す作業がなくなるだけで、体感の負担はかなり軽くなるというのが正直な感想です。
うちの会社、Confluenceに情報はあるんですけど、結局みんな古い資料を見つけられなくて同じ質問をSlackでしてるんです…。それってAIで解決するんですか?
あるある、それ一番多い相談やで。AIに聞けば一発で答えが返ってくるから、同じ質問がSlackに何回も流れることもなくなるんよ。
でも設定とか難しそう…。
せやろ思うやんな。実際やってみたら「あれ、もう終わり?」ってくらい簡単やで。
Confluence×AI、始め方は大きく2つ

始め方は大きく2つに分かれます。1つはConfluenceに元から備わっているAtlassian純正のAI「Rovo(旧Atlassian Intelligence)」を使う方法、もう1つはConfluence以外のツールも横断できる外部AIプラットフォームを組み合わせる方法です。どちらを選ぶかは、自社の情報がConfluenceだけに集中しているか、他のツールにも散らばっているかで決まります。
Atlassian公式サポートページによると、Rovoに統合されたAIは次のようなことができます。
- 自然言語検索: 検索窓に質問文を入れるとAIがConfluence内の複数ページから回答を組み立てる
- コンテンツ生成: 「アクションアイテムを抽出」「文章を要約」「トーンを変更」などのプリセットプロンプトで下書きや編集を任せられる
- ページ要約: 読者向けに長いページの内容を自動で要約表示する
Rovoは2025年4月からConfluence Premium・Enterpriseプランで順次有効化が始まっており(Atlassian公式サイトより)、すでにPremium以上を契約している企業なら、追加ツールなしですぐに試せます。
一方、Confluenceだけでなく、Google Drive、Salesforce、Notion、社内のやり取りまで横断して答えてほしいなら、外部のAIナレッジ基盤を検討する価値があります。例えばeesel AIはConfluenceを含む複数のデータソースを読み込み、出典付きで回答するチャット型AIを構築できるツールです。日本語運用を重視するならGBase Knowledgeもあり、Box・Google Drive・Salesforceなど20以上のツールとの自動連携、5言語対応、AIによる回答の出典自動表示といった機能を備えています(GBase公式ブログより)。
選択肢 | 向いているケース | 特徴 |
|---|---|---|
Rovo(Atlassian純正) | 情報がほぼConfluenceに集約されている | 追加契約不要、Confluenceに統合済み |
eesel AI | 複数ツールを横断して回答してほしい | 出典付き回答、外部データ連携 |
GBase Knowledge | 日本語運用・多ツール連携を重視 | 20以上の連携、5言語対応、出典表示 |
社内Wiki活用を定着させるには、何から始めればいい?

結論から言うと、いきなり全社展開せず、1チームで小さく試すのが一番の近道です。以下の3ステップで進めれば、大きな投資をせずに効果を確認できます。
- 棚卸し: Confluence内の古い・重複したページを洗い出し、情報の鮮度を整理する
- ツール選定: Rovo、eesel AI、GBase Knowledgeなど、自社の情報の置き場所に合わせて選ぶ
- 小さく試す: 1部署・1業務(例: 総務のFAQ対応)からPoCを始め、効果を見てから広げる
お金かかりそうだし、うちみたいな小さい会社が手を出していい話なんですかね…?
Confluence Premium契約ずみやったらRovoは追加費用ゼロで試せるし、外部ツールも無料トライアルあるとこ多いで。まずはタダで触ってみたらええねん。
じゃあ、まず何から手を付ければ…?
一番よく見られてるページ、5つだけ選んで、AIに質問投げてみ。それだけで「お、これイケるやん」って分かるはずやで。
ここで私が伝えたいのは、AIナレッジベースは「検索を早くする道具」で終わらせてはもったいないということです。情報を探す、同じ質問に何度も答える、古い資料を整理する。こうした面倒な作業をAIに任せられれば、その分だけ人にしかできない仕事に時間を使えます。あなたやあなたのチームが本当に得意なこと、時間を使いたいことは何でしょうか。それを考えるきっかけとして、社内Wikiの棚卸しはちょうどいい機会だと思います。似た発想で社内資料をAIに活用させる方法は、以前別の記事でも紹介しているので、あわせてご覧ください。
まとめ
Confluenceという社内Wikiにすでに情報が眠っているなら、AIを載せるコストは思っているより低く、効果は驚くほど早く出ます。「難しそう」で止まっている時間が一番もったいない。まずは1ページ分、AIに質問してみることから始めてみてください。
社内WikiのAI活用を進めたい方、RovoやeeselAI、GBase Knowledgeの選び方で迷っている方は、つむぎや株式会社にご相談ください。社内定着まで見据えたAI活用の研修も行っています。